『図説 微生物による水質管理』
(千種 薫 著)
大好評 発売中

排水処理施設の生物相観察による施設管理手法を詳述しています。今すぐ対策を講じたい異常発生時や,逆に現在の良好な処理状態を維持したいときなど,実地で業務を担当する技術者・技能者にとってのマスターピースです。入門者・初心者,また熟練者にとっても、必ず実用の助けになる書です。
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令和6年(2024年)能登半島地震および令和6年能登半島豪雨で被災された皆様,今般の岩手県大船渡市の山林火災で被災された皆様に対し,謹んでお見舞い申し上げます。
被災地の一刻も早い復興を,心よりお祈り申し上げます。



6月号は文科系学生への水環境教育や中国でのSNSによる水質汚濁の見える化です

 上下水道やその他の水処理関連業界においても,他の多くの業界同様に,より若い世代の従事者が減少の一途となっています。このような局面を打開でき得る手法として,AI の利活用をはじめとした業務のDX化が急務となっています。これまでに蓄積された技術やノウハウをAI に学習させ,長年の経験知を持つ熟練職員の替わりとしようという動きです。しかし,それを統括すべき人間が,基本的な水処理のメカニズムに無知では,かなり問題でしょう。本誌でおなじみの稲森悠平先生は,「温故知新」の大切さを説いておられます。
 桐蔭横浜大学の中野英之教授は,文科系の学生への環境教育の一環として,簡易の重金属の中和沈殿装置を用いて,水処理の簡単なメカニズムや水環境保全の重要性をカリキュラムに入れたことを報告しています。一方で,“強権国家”とのイメージが強い中国においても,ネットやSNSの力で,工業団地からの汚水流入を見える化して,当局を動かそうという市民の活動も報告されています。「温故知新」の基本は,1人ひとりの個人が,水環境の課題と向き合うことなのかもしれません。


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第67巻 6月号
【Vol.67 No.6】
定価 1,700円(税込)


区 分 論文名 所 属 執筆者
今月の話題
(インタビュー)
環境再生保全のためのこれまでの技術開発評価を踏まえた
「温故知新」の重要性
特定非営利活動法人 バイオエコ技術研究所 理事長
理博
稲森 悠平
技術報告
(査読付き論文)
重金属イオンの中和沈殿処理に関する教材開発と教育実践 桐蔭横浜大学スポーツ科学部 博士(地球環境科学) 中野 英之
解説 古代ローマの市民生活がそのまま埋もれていたポンペイ
:水道システムの整備により快適な都市生活を実現
─南イタリアの世界遺産を訪問(3)─
環境工学研究所所長 環境計量士
環境カウンセラー(事業者)
星山 貫一
海外情報
(報告)
インターネット・SNSがあぶり出す中国の水環境汚染
─法整備は進んだものの国全体の遵法意識の定着が課題─
元 (株)チャイナ・ウォーター・リサーチ代表 内藤 康行
【連 載】
21世紀の
水・土壌環境講座
第33回 第5章:放射性物質による汚染の対策
        ─汚染土壌等の除染措置と汚染水の処理技術
明星大学名誉教授 田中 修三
【連 載】
用廃水豆知識
第537回
太陽光パネルの義務的な廃棄・リサイクル 制度の創設
特定非営利活動法人 バイオエコ技術研究所 理事長 稲森 悠平




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